ラムネのじゆうちょう

仕事に行かず自由に日々を過ごしたい筆者のラムネが日々の中で思うこと、何かをした感想を書くブログ。

夢中になれること

 

 学生時代と比べて、夢中になれなくなった。

 それは、何をするにしても、

 

 「どうせ、何も身に付かずやめてしまうんだろうなあ…」

 

 という思いが拭いきれなかったからだ。

 

 でも、今日は久しぶりに夢中になったのだ。時間を忘れて「GIANT KILLING」というサッカー漫画をただひたすらに読んでいた。

 この漫画は、学生時代にネットカフェで読んでいた漫画で50巻くらいまで読んでいた。最近、ふと気になって電子書籍で最新刊まで買ってみた。いざ読んでみると一気に読んでいた。漫画の魔力に圧倒された。楽しい。たまには寝かせて時が来るまで待つということも悪くないと思った。

 あと、「GIANT KILLING」を読みながら、学生時代の頃の楽しさや、何かに夢中になっていた子どもの時の自分も思い出していた。

 

 何かに夢中になるということは後先を考えない、ということにもなる一方で、「今、この瞬間」を楽しめたり、自分に素直になれたり、自分の新たな一面を発見できたりできる。良い現実逃避にもなる。

 

 大人になり年齢を重ねると、将来のことを考えながら行動するから、なるだけ効率的・習慣的・計画的に物事をこなそうとする。そこまで効率的ではないが、自分もそういう思考にいつの間にか、なってしまっていたように思う。

 それも生きて行く上で必要なスキルだし大事でもあるが、それに囚われすぎると、自分がやりたかったことや瞬発力みたいなものを忘れてしまいがちになる。僕はそれを忘れていたのだとこれを書きながら気づいた。

 僕の好きな著者で心理士の偉人である河合隼雄先生は『こころの処方箋』という本で、道草によってこそ「道」の味がわかる、というタイトルで道草の味わいについて書いている。それは、一見、無駄なことでも遠回りしてもまた元の道に戻ったり、新しい道を開拓できたりするのかもしれない。

 僕にとって「GIANT KILLING」を読んだのは道草を味わった体験になってたのかもしれない。

 子どものように夢中になれるものに後先考えずに飛びつくのもありなのかもなと思いつつ、今日は前向きに明日頑張ろうかなと思った著者なのでありました。